This site has limited support for your browser. We recommend switching to Edge, Chrome, Safari, or Firefox.
  
“ジャックパーセル”と〈グラフペーパー〉の初コラボレーション。
これは”SHADES OF GRAY”をテーマに掲げ、
トータルルックでグレーの階調を表現した
2024秋冬コレクションの一部として実現したもの。
キーカラーのグレーとアクセントのブリックカラーで、
〈コンバース〉が誇るスーパーロングセラーをどのようにアレンジしたのか。
見どころと開発の裏側について、南貴之に話を聞いた。

”SHADES OF GRAY”コレクションの一部として
制作されたジャックパーセル。


ーー“ジャックパーセルとの初コラボレーションが発表されましたね。

南:もともと〈グラフペーパー〉の定番として、気軽に履ける“つっかけのような靴が作りたいとずっと考えていて、タイミングを見計らっていました。ただ、今回のコラボレーションは定番としてではなく、〈グラフペーパー〉の2024秋冬コレクションの一部として制作したものです。だから、グレーのローテクなスリッポンにどうやって差し色を入れるかを試行錯誤しました。

南:世の中によくあるスリッポンだと、ソールにアクセントカラーを入れようとしたら、トゥガード(つま先のゴムが二重になった部分)を丸ごとブリックカラー(エンジ)にしないといけなくて。それだとちょっと面積が広すぎてブリックカラーの印象が強すぎちゃうんです。その点、“ジャックパーセル”はつま先に“スマイル”がありますよね。この“スマイル”ラインに差し色を入れたくて“ジャックパーセル”とコラボレーションすることになったんです。


トゥのラインは微笑んでいる口元のように見えることから”スマイル”と呼ばれている。ジャックパーセルのアイデンティティにしてチャームポイント。

ーー”SHADES OF GRAY”コレクションの一部として作られたものだったんですね。

南:通常、“ジャックパーセル”といえば、“スマイル”ラインを強調するような、立体的でボリューム感のあるトゥキャップがチャームポイントのひとつだと思うんですが、1990年代前半にリリースされたスリッポンのファーストモデルにはトゥキャップがなかったんです。僕はそっちの方が見た目がすっきりしていて好きなんです。なので、今回はトゥキャップのないモデルをベースにさせてもらいました。

ーー通常モデルから変更している部分を教えてください。

南:まずはアッパーの素材をどうするかを考えました。スリッポンというアイテム自体はカジュアルだけど、質感は上質にしたくて。最終的にキメの細かいイタリア産のカウスエードにして、グレーのトーンを指定しました。履き口のゴムとトップラインは少し暗いダーググレーにしています。

ゴムと履き口のトップラインはダークグレー。アッパーのグレーと色調を変え、テーマである”SHADES OF GRAY”を表現。

ーーあとは、“スマイル”ラインとインソールが差し色のブリックカラーですね。
南:それと、“ヒゲ”と呼ばれるヒールラベルもブリックカラーです。“ヒゲ”の下に小さく〈グラフペーパー〉のロゴが入っていて、それもブリックカラー。見えないくらいの小さいサイズなんですけど(笑)。


インソールとヒールラベルには、ふたつの三角形を並べた“ジャックパーセル”のトレードマーク、通称“ヒゲ”と、〈グラフペーパー〉のロゴがあしらわれている。


現代の技術で生まれ変わった
インソールで履き心地を改善。

南:あとは見えない部分ですが、履き心地をよくするためにインソールを少し変えています。こういうローテクスニーカーの問題点は履いていて疲れやすいことだと思うんです。僕は扁平足だから余計にね。

ーー確かに、一度ハイテクスニーカーの履き心地を知ってしまうと……。

南:そこは消費者の純粋な思いだと思うんです。だから、見た目を変えずに少しでもクッション性を高めたくて。

南:先ほど話に出たヒールラベルの“ヒゲ”って、もともとは、クッション性や安定性を高めるためにインソールの土踏まずにパットを入っているのを図案化したものらしいんです。だから、それを改めて現代の技術で再構築してみました。通気性の高い軟質ウレタンフォームとスポンジラバーを組み合わせて土踏まずをアーチ形状にしたことで、かなり履き心地は改善されています。履いてもらえばわかるはず。

ーーそうですね、土踏まずがけっこう盛り上がっています。


軟質ウレタンフォームとスポンジラバーを重ねてクッション性と反発性を高めたインソール。土踏まず部分は“ヒゲ”のように傾斜がついている。


南:素材とカラーリングが上品で、普通に見えて、履いたらちょっと履き心地がいい。そんなスリッポンになったと思います。あとはやっぱり簡単に履いて脱げるっていうのが便利です。今までうちのブランドでスリッポンを一度も作ったことがなくて。ようやく実現しました。満を持して。

ーーユニセックス展開ですか。

南:はい。23cmから30cmまで。30cmまであるのは僕の足に合わせているせいですね(笑)。

南:〈グラフペーパー〉は太めのパンツが多いんですが、相性いいと思います。グレーのワイドパンツとか。ドローコード付きのパンツをギュッと絞って合わせても可愛いですね。
About JACK PURCELL

1935年、伝説のバドミントンプレイヤー「ジャック・パーセル」が開発に携わり、同氏の名前をそのままモデル名にして発売された“ジャックパーセル”。トゥ先端の“スマイルやヒールラベルに入った“ヒゲと呼ばれるアイコニックなディティールと、履く人を選ばないクリーンなデザインが特徴。発売から90年近く経った現在も多くの人々に支持され続けるローテクシューズの傑作。



JACK PURCELL SLIP-ON / GP
Price : ¥18,700 (in tax)
Color : GRAY
Size : 23cm - 30cm (0.5cm毎)
※28cm-30cmは1cm毎

OTHER

Cart

在庫がありません

カートは空です